「アクティブタイム」の考え方

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こんにちは。小田島です

対話型アクティブラーニングを行う上で、僕が気を付けていることを綴っていきたいと思いますが、僕の授業や、DVD(今は配布しておりません)をご覧になって、実際にこの授業をやってみようとしたときに、一番質問が来るのは「どのくらい、アクティブな時間を設定するものなのか」というモノです

僕が考える、いわゆる「アクティブタイム」の考え方を書いていきたいと思います

数学の教科の性質上、「例題」「演習」「生徒の板書」は必須

DVDや、公開授業では、「提案授業」でもあるため、50分全てを「対話」にして公開します

では、僕のいつもの授業は、50分全て対話か、と言うと、そうではありません

「あんなに対話できないです・・・」とも良く言われますが、公開授業はあらかじめ「ネタ」を準備して、その中から良さそうなモノを選んでやっているので、日頃の授業で全部対話というのは現実的ではありません

対話型アクティブラーニングは「発問」によって、生徒を「思考の渦」に巻き込む、「答が想像しにくい問いを投げかけることによって、生徒の頭をアクティブにする」ものです

ですから、内容によっては、50分全て解説、という授業ももちろんありますし、生徒の板書解説を30分以上やることもあります

生徒との「対話」を常に毎回、ずっとやっているわけではないのです

数学には、「例題の解説、説明」と言うモノがあります

最終的には、コレも生徒にやらせようかな、と思っているのですが、やはり、適切な問いを投げかける「発問」を通して、生徒をアクティブにする方が、僕はやりやすいので、例題の解説は仕方ない、と言うか、ここを分かりやすく説明しておいて、その後にちょっとした「発問」を投げかけてアクティブタイムに持っていく、と言うこともよくやるので、「分かりやすい説明をする授業力」は、アクティブラーニング以前の問題で、必要不可欠な力であると感じています(ここが分かりやすくないと、生徒は話を聞いてくれない)

演習も時間を確保して、生徒に問題を解かせたいところです。ここは、僕は2〜3分時間を計って「終わらなかったら、家で解いてきなさい」という指示を出します

生徒の板書については、問題の板書は授業が始まる前の休み時間に板書するように指示を出しているので、毎時間、板書の確認から始まる感じです

ポイントとしては、「取らなければいけない時間をしっかり取りながら、アクティブタイムを挟み込む」イメージです

全て対話にすれば良いというわけではなく、数学でいうところの「主体的な活動」は「問題を解く」「例題説明を聞いて考える」ところにもあると考えています

ですから、何でもかんでもペアワークにする、と言うことではなく、数学ならではの「アクティブタイム」を設けて、それを50分の中に、「5分」の時もあれば、「20分」のときもある。もちろん、盛り上がったら「40分」の時もあるでしょう。そう、「内容」と「生徒の盛り上がり」によって、アクティブタイムは柔軟に使い分けて行くべきだと考えています

簡単なアクティブタイム

次に、先生方から来る質問で多いのが「どういう発問を出せばいいのか、難しい」と言うモノです

そこで、簡単なアクティブタイムの構築方法を紹介しておきます

それは、「生徒の解答板書」です

全部当たっていれば良いですが、生徒は結構な確率で細かいミスをしてくれます

その時に、「教員が説明する」のではなく、「なぜ間違ったのか、どうすれば良かったのか」考えさせる、これが簡単なアクティブタイムになります(時間もそれほど取らない)

大船渡高校では、気付いたら挙手する形をとっていましたが、紫波総合高校ではフリー発言でやっていました。このように、学校における「数学に対する生徒の苦手意識」の差によって挙手にするのか、フリー発表にするのか変えると良いと思います

別記事で説明する「誤答は宝」という考え方をしっかり話しておくと、生徒は間違えることを恐れなくなります

各教科、小・中学校でも、生徒に「解答を答えさせる」という場面はあるかと思います

そこで、「正答を求める」のではなく、「自由に自分の意見を言ってみる」感じに持って行けると良いと思います

僕はその辺に注意して、生徒に板書させた後のアクティブタイムを楽しんでいます

よくやるのは、「答は当たっているけど、数学的に途中の書き方が間違っているところが○箇所あります、さて、どこでしょう」です

その瞬間から、生徒は真剣に黒板に書かれた4〜6問くらいの解答を眺め、教室内はシーンとして、緊張感に包まれます

これを僕は4月から繰り返しているので、半年も経てば、「正解」「間違えた」だけではない、「なぜ間違えたのか、どこが失敗したのか」を考えられる態度が身につくと思います

生徒は、簡単に「近道、裏技を教えてください」と言います

でも、師匠である工藤先生が言っていたとおり「公式の使い方を教えるだけの50分は授業ではない」のです

それは教科書に書いていますので、読めば良いだけの話

ポイントは、実際に問題に取り組んだときに生徒が出会うであろう「躓きポイント」を明示した上で取り組ませ、その上で解答を板書させ、間違いをみんなでまた考える

この「考えの連鎖」によって、生徒の思考しようという意欲が高まり、全員とは行かなくても「数学で考えるって結構楽しいかも」ってなってくれればオッケーです

これも、別記事で書きますが、教育アプリである「ロイロノート」を僕は特別に使わせていただいております

生徒は質問をノートに書き、それをスマホで写真を撮って、カードとして僕に送ってきます

1年生も終わりに近づいていきましたが、文系希望の生徒でも「答は合うんですが、どうしてこうなるのか知りたいので教えてください」系の質問が増えてきています

すぐできると思うので、「解答板書」または、「発言」において、生徒が間違ったとき、何をどうすれば良かったのかをみんなで考える「アクティブタイム」をやってみてください。先生が説明するのはもったいない。「誤答」にこそ、考えるヒントがあるのですから

説明の途中でも、「ん?」となったら、発問する

僕は、例題を説明している間でも、「ん?これ、生徒わかってるか?」って言う部分に遭遇したら、説明ストップして、「そういえばさ、これ、どうしてこうなるの?」的に「発問」します

この「発問」がきっかけで、アクティブタイムに入ることは生徒はわかっているので、「来た!」となり、頭を働かせて、あーでもない、こーでもない、と一生懸命考えるのです

このように、例題説明の途中でも、確認したいこと、多分、生徒は忘れているだろうな、ってこと、もしくは、中学の時は当たり前にしてきたことだけど、そういえば、なんでこうなるの?的なモノをネタに突然アクティブタイムに入ります

これも、前述の通り、5分で終わるときもあれば、20分盛り上がるときもあります

この辺のさじ加減は「慣れ」もあるので、とりあえず最初は、解答板書の間違いから発問して、コツを掴んできたら(生徒が乗ってくるようになったら)、授業の至る所でアクティブタイムを投入してあげると、生徒がワクワクするような数学の授業になる、と僕は思っています

ただ、平均をとると、1授業時間(50分)あたりでアクティブタイムは5〜15分くらいだと思います

さすがに進まないとマズいので、ある程度の進度を確保しながらアクティブタイムを入れていくのは正直大変です

でも、アクティブタイムは生徒も教員も楽しいので、色んな教科、校種で「試しにやってみようかな」、って思っていただける先生方がいれば、僕も嬉しいところです

では、また別の記事でお会いしましょう!